車内が少々ざわついてきた頃、放送が入った。手前の踏み切りの非常ボタンが赤になっているので進めないとのこと。見たところ異常もないようなので、運転士が安全確認のため、列車から降りて小走りに踏切に向かう。運転台後ろはガラス張りで見晴らしがよいので、一部始終が手にとるようにわかる。駅員も踏切番もいないらしく、運転士は一人で代役を務め大変だ。ようやく安全が確認できたので、七分ほどの遅れで出発した。木曽川、長良川、揖斐川といった大河を大鉄橋で相次いで駆け抜ける。このあたりは部分的に複線になっているようで、列車はかなりのスピードで走る。ディーゼルカーとは思えない快調な走りっぷりだ。少しでも遅れをとり戻そうと必死だ。