フレンチにせよ、イタリアンにせよ、本格でありながら、ひとたび京都に店を開いたなら、京都ならではのそれを目指す。だがそれは、「京風フレンチ」だとか「京風イタリアン」などという軽佻浮薄なものとは一線を画すものであることは言うまでもない。京都という土地柄、風土、気質をうまく取り入れた料理をいうのだ。喩えるなら「レストランよねむら」や「RestaurantMaekawa」などの、世にいうフレンチ懐石。或い
「洋」と京都の融合を目指す... の続きを読む
注目すべきは、「悪い」という言葉の主語がないことである。空席がありながら受け入れない店側の女将が「悪い」のか、予約もせずに突然訪れた客側が「悪い」のか。どちらともとれる曖昧さ。これこそがまさに京都人の言葉遣いなのだ。言葉だけ聞いていると、いかにも店側が恐縮して「悪い」ことをした、と謝っているようにみえて、しかし、ひとことも「自分が悪い」とは言っていない。ただ漠然と「悪い」と言っているのは、実は「運
「悪い」のは誰?何?... の続きを読む
日本人の風呂好きは有名で、シャワーはどうも評判が悪い。私はガラスの行水派なのでシャワーで充分だが、やはりバス付きのキャビンが多い方がいいだろう。商船三井客船のこれまでのクルーズでもグレードの高い方から売れていくとのことだから、なるべくグレードの高いキャビンを作っておくことだ。それと共に大風呂も人気がある。温泉ブームの影響か若い女性に大風呂を求める声が多い。安いキャビンは大風呂でカバーできる。ある女
海の見える大風呂... の続きを読む
「猿ヶ辻」から東へ進み、石薬師御門から御所を出てみよう。すぐそこは寺町通だ。乾御門から石薬師御門まで、直線距離にして五〇〇メートル強だから、二〇分ほどの散策だ。寺町通。ここはその名が表すように、お寺が集まっている通りで、かつてはずらりと軒を連ねていたが、今は郊外に移転した寺も多く、それでも暫く歩くとすぐに寺のお堂が見えてくる。石薬師御門から寺町通を南に下がると、本禅寺、玄妙院、無量寿院と寺が並び立
碁盤の目のメリット... の続きを読む
鶏肉好きの京都人、何よりのご馳走は「鶏の水炊き」。あっさりとしながらもコクのあるスープは大のお気に入り。古くから水炊き専門店がその味を競い合っていた。「メゾン−ド−ヴァン鶉亭」も前身はそれ。昭和の初め頃、京都の旦那衆が足繁く通い詰めた水炊きの名店。今もその片鱗が窺えるが、基本はワインバー。玄関で靴を脱いでカウンターに向かう途中、ガラス張りの床下にワインセラーを見下ろす仕掛けが楽しい。店の名が示す通
京都の食の奥深さを感じさせる店... の続きを読む